初めて登山する人が最低限備えたほうが良いものとは?

登山

実はこのアドバイスがけっこう難しいということを私は今年の10月に知りました。
 
御岳山から大岳山のコースを初めて登山する人と一緒に登ったんですけど、山行以上に大変だったのはどんな装備で来ればいいのか?というアドバイスでした。
 
相手がその1回の登山でどこまでハマってくれるかもわからないですから、あまりお金を使わせるような準備を勧めるわけにもいかないし、かといってあまりにも軽装だと危ないかもしれないので、非常に悩ましかった。
 
もちろん登る山の難易度や環境・季節によっても違いますしね。
 
あと、私自身がソロ登山から始めたので事前に人からアドバイスを受けた経験がないんです。
 
山に行く中で他の登山客を見て学んだり、山行中に親しくなった人から情報共有してもらったり、ウェブや書籍で調べたり、そうやってジワジワと装備を蓄えてきました。
 
なので、けっこう感覚的に身につけてしまった感じで、あまり初回はどうすればいいかとか、そういうことを考えたことがなかったんですけど。
 
でも、その10月に初めての人と登ったことがとても良い経験になったので、今回は自分自身の初回登山の装備も振り返りつつ、初めての人は最低限どんな装備があったほうがいいのか?を考察したいと思います。
 
 

私の初登山経験

子供の頃に高尾山や羽黒山に登ったことはありますが、自分自身の意思で登った山は、大人になってからの御岳山が初めてでした。
 
御岳山は都内では高尾山に次いで人気のある山で、暮らしている人もたくさんいる山なのでケーブルカーもあるし、表参道は舗装路で歩きやすくなってます。
 
正直、御岳山に登るまでは御岳山がそういう人気のある山だということ、インフラが整備されてる山だということすら知らずに登ったレベルです。
 
いま思えば相当登山という行動をなめてたと思います。下調べなんてロクにしませんでしたから。
 

当日の私の装備

・アウトドア用に買った40Lのリュック
・ランニング用の黒いTシャツ
・裾を7分にできるチノパン
・NIKEのランニングシューズ

 
リュックはチェストハーネスがないやつですね。ザックではなくてリュック。
 
一応は運動できる格好では行ったので、結論から言えば御岳山のようなしっかり整備されてる山であれば、これでも問題なく登ることはできました。
 

伸縮性のない素材はよろしくない

でも、チノパン的な伸縮しない素材の下を履いてたのは大失敗で、当然ですが登山は通常歩行よりも膝を高く上げる局面が多いです。
 
そんな中で伸縮しない素材だと、汗で素材が皮膚にくっついちゃうんですよね。
 
もちろん可動域が狭まるし、ズボン自体破けるかもしれないし。
 
ものすごく歩きづらかったので、次回以降の登山では、スパッツみたいな伸縮性がちゃんとある素材を履くようになりました。
 

チェストハーネスがないリュックは動きにくいし汚れる

私の場合は普段使いのリュックじゃなくて、釣具屋さんで買ったアウトドア用のリュックだったのでまだマシだったんですが、普段使いのオシャレなリュックとかはやめたほうがいいですよ。
 
なんやかんやで登山はけっこう身につけているものが土まみれになるので、リュックも例外なく汚れます。ものすごく汚れます。
 
そして、チェストハーネスがない肩のストラップだけで背負うリュックはバランスがどうしても悪くなりますし、長時間の山行では肩も痛くなってきます。
 
あとは登ったり下ったりしている時にリュックが肩から落ちてきたりもしますしね。
 
私自身も3回目の登山まではそういうリュックで登ってたんですが、肩は痛いわ安定感はないわでストレスが溜まったことを覚えてます。
 

山道は滑るのでシューズは本当に大事

最初に登った御岳山の表参道は舗装路でしたから、水捌けもいいし滑るということがなかったんですが、表参道以外のコースは舗装路ではありません。
 
山頂についてからは七代の滝という人気スポットまで向かったんですが、このコースは自然の山道なので土も石もあり、こういう箇所はランニングシューズだとすぐ滑ります。
 
靴に関しては、この初回の登山でこれじゃやばいということがよくわかりました。何回転びそうになったことか。
 
滑ったら一発で滑落するようなポイントも山にはたくさんありますから、靴が滑るということは大問題です。
 
私は2度目の登山からはトレイルランニングシューズを履くようになったんですが、まさかのこの靴も非常によく滑ったので、4度目の登山からはちゃんとトレッキングシューズを履くようになりました。
 

ヘッドライトを持ってなかった

これは舐めてたとかではなくて、ヘッドライトを持っていくという頭がありませんでした。
 
暗くなる前に下山する想定しか頭になかったし、森林の中って昼間でも暗くなることがわかってなかったんです。
 
幸い無事に下山できましたのでヘッドライトの出番はなかったんですが(初回はコースの難易度も低かったですし)
 
でも登山って何があるかわからないですから、滑落して夜を迎えてしまったとか、道迷いで日没してしまったとか、そういう可能性も全然ありますからね。
 
灯りを持たないで登るというのはかなりリスキーだと思います。
 

熊鈴も持ってなかった

熊鈴は持ってなかったというよりもその存在を知りませんでした。2回目の登山まで知らなかった。
 
御岳山なんかだと登山客がものすごく多い山なので、熊鈴鳴らしてる人は基本的に少ないんですよ(奥の院や大岳山に向かう人は持ってるけど)
 
熊鈴自体の効果には諸説ありますけど、ツキノワグマとエンカウントしたら基本的にアウトですからね。備えないよりは備えたほうがいいですよね。絶対に。
 
私は2度目の登山まで「なんでみんなネコみたいに鈴鳴らしてるんだろう?」って思ってました。
 

雨対策一切無し

天気予報を見て「東京の天気は降水確率0%の晴れかあ〜。よし!山に登ろう!」みたいなノリで登ったので、雨対策なんて一切してませんでした。
 
その日はとても良い天気で雨は全く降りませんでしたけど、山の方は普通の天気予報じゃ予測しきれないような雨が突発的に降ります。
 
ましてや夏場でしたからね。下界でも暑い日はけっこうな確率でゲリラ豪雨が発生しますから、本来は絶対に雨対策をして行くべきです。
 
登山するようになってから専用のレインウェアを買いましたし、ジップロック的なものは欠かさずに携帯するようになりました。
 
 

初めて山登りする人が最低限備えたほうが良さそうなもの

さて、ここまでは私が初めて御岳山に登った時のことを振り返りながらツラツラと書いてみましたが、ここからは「これから初めて登るよ!」という方に向けて、最低限必要な装備を紹介できたらなと思います。
 
最初に書いておきたいことは、予定している初登山が誰か経験者と登るということであれば、その人にちゃんと備えを聞いた方が良いということです。
 
登る山によっても違いますし、季節によっても違いますので、一概にはアドバイス出来ないので、1番良いのは一緒に登る人がいるならその人にジャンジャン聞くこと。
 
この記事では、私と同じようにソロ登山から始めようとしている人やパーティー全員が初登山という想定で、最低限のことを書きたいと思います。
 

靴は登山用にすべき

10月に初めての人と登った時もこれだけは強く勧めました。登山というアクティビティが今後続くかもわからない段階ですけど、たとえ1回ぽっきりでもその1回の命をちゃんと守る必要があるので。
 
そして友達は5,000円くらいのトレッキングシューズを調達して履いてきましたが、最初から最後まで滑らずに安全な山行になりましたよ。途中からけっこう強い雨が降ったんですが大丈夫でした。
 
登山用の靴だと滑りにくいというのもありますが、足首まで守ってくれるものがほとんどなので、木の幹で足を捻ったりしても故障するリスクが幾ばくか軽減すると思います。
 
普通の靴だと湿った岩でよく滑るし、秋から冬にかけては湿った枯れ葉でもツルッツルに滑ります。
 
初回はそこまで良いやつじゃなくてもいいかもしれないけど、でも登山に対応している靴はちゃんと準備したほうが絶対に良いです。
 

登山用のザックもあったほうがいい

登山用のリュックということですね。私自身の体験としても書きましたが、普段使いのリュックだと汚れも気になるしバランスが悪い。
 
10月に初めて登った友達も普段使いのリュックで最初は登ったんですが、そのことを後悔していたようなので登頂祝いとしてザックをプレゼントしてあげました。
 
2度目の登山も一緒に登りましたが、初回よりも身体にフィットして安定している感じでしたし、ザックは荷物を収納するだけでなく、自分自身の身を守る役割もあります。
 
山道は、特に下りでは、日常的にはあり得ないようなとんでもない転び方をする時があります。
 
受け身を取らないと頭や腰から落ちるような転び方をする時もありますが、そんな時にザックがしっかりしてると衝撃を吸い取ってくれるので、大きな怪我を防ぐことができます。
 
万が一、滑落してしまった時もザックから滑るように落ちれば身体的なダメージを最小限に留めることができます。
 
また、登山用のザックは長時間の山行を想定してポジショニングが出来ているので、正しく背負えば長時間重い荷物を担いだとしても、肩や腰にはそこまできません。
 
これまた5,000円くらいのやつでも普通のリュックよりは山歩きには適していると思うので、余裕があれば初回からシューズとザックは準備したほうが絶対に良いと思います。
 

伸縮性と速乾性の大切さ

山登りはたとえマイナス気温の真冬でも汗をダラダラにかきます。低山であっても汗はダラダラかきます。高いとか低いとかはあまり関係ないです。
 
伸縮性がない素材を着用していると、汗で皮膚にピッタリくっついてしまって行動しにくくなります。
 
山に登る時はスパッツのような素材のもの、伸縮性のあるものを着用することを強くオススメします。
 
また、登ってる間は汗ダラダラでも山頂は寒いので、温度調節がすごく難しいです。ちなみに気温は標高100mにつき0.6度下がります。
 
アウターを持っていたとしても、インナーがびしょびしょだと山頂の冷気で一気に体温を奪われますので、速乾性の高いものの着用や、または着替えのインナーを携帯することを強くオススメします。
 

ヘッドライトと熊鈴を持とう

日帰り登山であってもヘッドライトは必須です。ヘッドライトに関しては同行する人がいたとしても、各自持っていく必要があります。
 
基本的に登山で大事なことは「自分のことは自分で」という意識だと思いますし、日帰り登山なのにヘッドライトを要する場面というのは、パーティーとはぐれてしまった場面ということも十分に考えられます。
 
森林の中は太陽の向きによって、例えばカンカン晴れの日の13時でも真っ暗だったりします。
 
もし、滑落してしまった場合にはそういうところで助けを呼ぶ、もしくは助けを待つことになりますから、明かりを持ってないというのは本当にまずいです。
 
備えあれば憂い無しなので、たとえ出番がなかったとしてもいざという時のためにヘッドライトは常に装備しておきましょう。
 
ソロ登山の人は熊鈴も持っていたほうがいいです。1人で山に入るとけっこう獣の気配ってありますよ。
 
私はツキノワグマと遭遇したことはありませんが、ニホンザルと遭遇したことはありますし、前方に四足歩行の黒い物体を確認したこともあります。出したてホヤホヤの獣の糞とも遭遇したことがあります。
 
熊鈴をしてたからといって遭遇しないという保証はないんですけど、やれることはやっといたほうがいいですからね。
 
こっちも向こうもお互いに遭遇しないことがハッピーです。
 
ただ、熊鈴の音を嫌がる登山客も一定数いますから、音が簡単に消せる熊鈴専用の鈴を準備したほうが良いでしょう。
 

地図を持とう

以前に遭難しかけた時の体験から遭難を考察した記事を書き、その記事の中でも地図の大切さについて書いたんですが、ソロ登山はもちろんのこと、ソロじゃなくても地図は準備したほうが良いです。
 
自分より経験がある人と登るにしても、その人がいるからとおんぶに抱っこだと思考停止してしまうので、一緒に登りながらもその人がいない想定で準備や装備は整えることが大事だと思います。
 
すごく人気のある山ならしっかり整備されてるので、標識もちゃんとあるし、人も歩いてるので道迷いしないかもしれないけど、そういう山の方が稀なので標識やテープだけを頼りにする癖はつけない方が良いです。
 
初の登山であっても選択した山がもしかしたら道迷いの多い山かもしれないですし、そういう時に地図があるのとないのとでは天と地ほどの差があります。
 
電子機器は絶対的なものではないので、紙媒体の「山と高原地図」とかも持ってることが理想だと思いますが、とりあえず私が使っている登山用の地図アプリを紹介しておきます。
 

YAMAP / ヤマップ

YAMAP / ヤマップ
開発元:YAMAP INC.
無料
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このアプリはGPSと連動しているので、事前に登山コースのマップをアプリ内でダウンロードしておけばオフラインでも使うことができます。
 
また、行動記録も取ってくれるので山行のトラッキングアプリとしても便利に使えます。以下に私が高水三山に登った時にこのアプリで生成した登山記録を貼っておきます。

 

行動食や雨具も持とう

行動食というのは食べやすいもの、例えば登山の定番はチョコレートとかですね。
 
登山時のカロリー消費は凄まじいですから、補給をしないとハンガーノックになってしまう可能性もあります。
 
チョコレートや羊羹といったお菓子は携帯もしやすく、効率よくカロリーや糖分を入れることができるので定番の行動食になってます。
 
山行中の栄養補給としてももちろんですが、もしも遭難してしまった時などに行動食があれば助けを待つことが出来るかもしれません。
 
もし、何も食料を持っていなかったとしたら救助が遅れれば数日で餓死してしまいます。
 
板チョコのひとつやふたつ増えたところで荷物が重く感じるわけでもありませんから、これに関しても絶対に持ってて損はないです。
 
あとは雨具もあったほうがいいですね。山の中では普通の天気予報はアテにならないと思った方がいいですから、たとえ晴れの予想でも強い雨がいきなり降ってくる可能性があります。
 
また、今はスマホとか電子機器を持ち歩くのが当たり前になってると思うので、防水仕様になってる場合もあるかもしれませんが、電子機器が水没しない備えとしてジップロックのような袋も持っていた方が良いです。
 
 

まとめ

非常に長い記事になってしまいました。ここまでで6,000字。
 
長くてちょっと読みづらいかもしれませんが、これから初めての登山に挑戦される方がいれば、是非読んでみて頂ければと思います。
 
私自身、10月に初めて登山する人と一緒に登る前、けっこうネットで初めての人向けの登山装備の記事を読んだんですけど、個人的に感じたことは「まだ続くかもわからない人にここまでは勧められないかも」ということでした。
 
登山というアクティビティは、山行自体にはお金かからないんですが、装備とか一通り揃えるとけっこうお金かかるんですよ。
 
趣味として続けられそうなら、コツコツでもいいからちゃんと装備を揃えていったほうが良いとは思うんですが、そうなるかどうかもわからない段階なので。
 
とりあえず初回は靴とザックと地図はしっかりしたほうがいい
 
ということですね。
 
あとは緊急時の備えとしてヘッドライトですか。
 
ヘッドライトについては簡単なものだったら今はダイソーでも300円とかで売ってます。
 
そして、もし真冬に登るなら低山でも軽アイゼンやチェーンスパイクが必要になると思いますが、出来れば初のソロ登山、慣れないうちのソロ登山で冬山は避けた方が良いと思います。
 
東京は奥多摩の標高1,500mないくらいの山でも冬に登って遭難する人とか出てますから危ないです。
 
経験者の人と登るということであっても、個人的にはいきなり冬登山は反対ですかね〜。登山は結局のところ、最後に頼れるのは己自身だと思うので、誰といても自分の身は自分で守ることになると思いますから。
 
というわけで、大変長くなってしまいましたが、今回の記事はここまでです。下に遭難を考察した記事のリンクも貼っておきますので、興味がある方は是非!
 
この記事でも登山時の備えについて書いてみました。
 

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